2016年6月29日水曜日

六月末

早いものでクラフトフェアまつもとが終わって一ヶ月がたちました。
長野は僕が木工を学んだ地でもあるので、久しぶりに戻ってきたような気持ちでした。
前日入りして、街をふらふら、知り合いや恩師、楽しい人との出会い、友達、お客さん、たくさんの人に出会いました。
そういった出会いが今の僕を形作っていると思うと、いつも感謝の気持ちがわいてきます。

 

さて、ここ最近は椅子づくりをせっせとしていました。
梅雨の長雨なので、湿度や天気と相談しながらの製作です。
湿度が高い日に木組みをすると、あとで乾燥して木が緩んだり、狂ったりするので雨の日にできる仕事を考えなければならないのです。

作っている椅子はウィンザーチェアの一種、コームバックチェアというものです。
名前の由来は背もたれが櫛(comb)のように同じ太さのスポークが並んでいる様子から名付けられました。
これらのウィンザータイプの椅子は削るという作業が多く、 たいへんですが楽しくもあります。
非常に感覚的で肉感的な椅子だと僕は思います。

写真はシェービングホースにまたがってCrestと呼ばれる背もたれの上の部分を削っているものです。シェービングホースは昔からヨーロッパで使われてきた道具で、昔の絵ではこれにまたがって作業をしている木工職人をみることができます。
手で削る作業はいつの時代も不変です。2000年代の現在でも、当時と同じようなやり方が手作業では一番合理的です。自由に、自分が美しいと思える所まで削るのが難しいところでもあります。